News / Nunn Road / 2006 / No.J144 13th Jan. 2006
明けましておめでとうございます。
昨年来一週間、ナニアのスタッフは家中大掃除をし、子供たちの笑顔に会える3日を楽しみに待っていました。そして、3日は「チク城」(チクの木の回りに
作った家)の開城式を行いました。これは、もう1つの木の家を作ってくれた私の義理の兄が作ったものですが、彼はチク城の開城式には出席できず、代わりに
チク城の設計をした「ナニアのおじさん」別名「じゅんこせんせいのお父さん」がテープカットをしてくれました。
式では、たくさんの人の手によってチク城ができたことに感謝し、みんなでチク城を大切に使うための「お約束」をしました。
・最後に2・3人の」掃除担当の子供が掃除をする。
・押さない ・小さい子に注意する
・「Good-bye Chiku-jyo see you tomorrow」と言って
入り口にロープをかけたら、もう上がらない。でも下の階では遊んでよい。
などです。
みんな大喜びでチク城に上がり、チクの木に登ったり、ぶら下がったり、高いところから外を見下ろしたりと、元気に遊んでいます。みんなで決めたルールもよく守ってくれていますよ。
うさぎ小屋もあたらしくなり、又、庭のテントも新しいものを取り付けて新年を迎えたナニアです。目の前の子供たちの輝く笑顔が世界中のたくさんの子供た
ちの幸せな笑顔につながり、素晴らしい一年になってほしいと祈る気持ちでいっぱいです。今年もどうぞよろしくお願いします。
<2月の行事予定>
1月30日~2月3日 チャイニーズニューイヤー休み
2月9日 節分、豆まきの行事
豆まきをした後、それぞれが作ったお面、
大豆を入れる箱を持って帰ります。
※新しい先生はLim先生です。1才になるお子さんを持たれる28歳の若いお母さんです。
■■ チャイニーズニューイヤーの会ご案内 ■■
中国系マレーシア人の人達にとって、中国正月はもっとも大切な行事です。大晦日の夜は Reunion Dinnerといって家族みんなで食事をしま
す。夜もふけ、真夜中になると天から降りてくる神々を迎える準備をします。家の門を開け、すさまじい音の爆竹が打ち鳴らされます。そして、お正月は親戚回
りをし、赤い袋に入ったお年玉(アンパオ)を子供たち、独身者にあげ、みんなで今年一年の幸せを願います。
ナニアの子供達もこの会が大好きで、歌や踊り、太鼓の練習と一生懸命がんばっています。みんなで楽しくチャイニーズニューイヤーの会をお祝いして、今年一年の幸せを一緒に願いたいと思います。
<プログラム>2006年1月29日
・自由遊び、おやつの準備
・片付け、トイレ
・子供たちの発表(あいさつ、詩、歌、踊り、たいこ)
・おやつ、おやつの片付け
・スタッフによる歌、ライオンダンス、人形劇
・さようならの歌
・アンパオをもらって降園
○○ ミカ先生とのお別れ ○○
一年半、日本人クラスのアシスタントの先生としてお仕事してくださったミカ先生は、シュタイナー教育にとても興味、関心があり、もっと深く勉強したいと言うことで、2月からオーストラリアのメルボルンで2年間シュタイナー教員養成コースに参加されることになりました。
彼女からの手紙のように、ナニアに来られた初日から、子供たちが生き生きと何でも自分からやっている姿に感動され、ご自身が受けられた教育と全く違うものに出会って、この教育をもっと深く学びたいと言う新鮮な気持ちがこの一年半、どんどん広がっていったようです。
アシスタントの先生になる人をインタビューする時に、必ず聞くことや言う事は「あなたの夢はなんですか。若い方がアシスタントとしてのポジションをずっ
と続けることは意味がありません。いつかクラス担任として成長する可能性を持った方を探しています」と言うことです。ナニアでは、保育の後、インハウスト
レーニングといって、先生たちと勉強会などを行い、新しい先生たちがこの教育をより深く理解できるようにしています。そういう意味で、ミカ先生がこの教育
に一生懸命向かわれていることは、とてもうれしく、彼女が有意義な2年間を過ごされるようサポートしているところです。
それと同時に、今まで一緒に心を込めて子供たちとお世話してくださったミカ先生とお別れすることは、自分自身も子供たちにとっても とても寂しいことです。でも、ミカ先生との大切な思い出は子供たちの心にいつまでも残り、これからの力になってくれると信じています。
ミカ先生のお別れ会は1月25日です。
▽▽ 年が明け、年長さんたちは待っていましたと言うように卒園の会の話をするようになりました。昨年聞いたナニアの歌を歌ったり、卒園の会の日は、自分
の作った折り紙を飾るんだと言ってみたり、みんなと同じ学校に行けないから悲しい・・・などです。中でも一番大きなトピックは音楽隊の楽器を決めることで
した。3種類ある楽器のひとつに5人集中し、もう1つの楽器はたった一人(A君)「どうしよう」と彼らに話し合いを投げかけると、しばらく考えてある子が
「そうだ、僕と○○くんがマラカスに移ったらちょうどみんな3人、3人、3人となっていいんじゃないかな」「○○くんはしばらく考えて「そうだね、僕もA
君といっしょにやりたいからそれがいい」と一週間かけてようやく決まりました。あの手この手を尽くしてもずっと決まらなかったことなので 私も大安心しま
した。
3歳児には難しいですが、話し合いによってみんなで決めるやり方は本当に効果的です。自分たちで決めたことなので、後で全く文句が出ません。子供って立派だと思いませんか。
▲▲ 何人かのお母様方から、「片づけがなかなかできません」と言うことを聞きましたので、子供たちと話し合いをしてみました。ナニアでも遊んだら片付け
ることになっていますが、お片づけの歌が聞こえると自ら片付け始める子、励まされて片付ける子、なかなか片付けられない子といろいろです。話し合いの中
で、「みんな遊んだらおうちに帰るでしょう」→「うん、おうちはいいところだよ」→「おもちゃだっておうちに帰りたいよ」→「おもちゃのおうちに帰してあ
げるよ」
「幼稚園だけでなくて、おうちでも、お友達の家でも同じこと、もしおもちゃをおうちに帰してあげるのができないのだったら、遊べないよね」→「ごみだらけになったら今度遊べないよ」「そうだそうだ」「みんなで帰してあげるよ」
実践する時、話し合ったことを思い出すようにすると、自分たちで決めたことなので(たとえ上記のようにかなり私が一方的に言っていることでも、話し合い
のように丸く座って話し、子供たちはそれに参加し、自らが発言しているので全く違ってきます)よく聞いてくれますよ。 ご家庭でもこの話し合いのことを例
にあげてやって見てください。一番効果的なのは、子供たちが遊び始める前に話をして思い出させてあげることです。片づけが習慣になるといいですね。